• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

材料内部の微視組織形成と巨視的力学特性評価に関する数値解析モデルの構築

Research Project

Project/Area Number 18760081
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

上原 拓也  名古屋大学, 大学院工学研究科, 講師 (50311741)

Keywords微視組織 / マルチスケール解析 / 相変態 / 計算機シミュレーション / フェーズフィールドモデル / 分子動力学 / 粒界工ネルギー / 結晶成長
Research Abstract

本研究は,大きく分けると,メゾスケール解析モデルの構築,ナノスケール解析による特性評価,従来手法による解析との比較,検討,実用材料の解析への応用と検証,の4段階で構成しているが,初年度においては,まずメゾスケール解析モデルの構築について,フェーズフィールドモデルに基づいた基礎式の導出を行った.固液界面エネルギーや,結晶粒界エネルギーなど,既に用いられている界面エネルギーに加え,弾性ひずみエネルギーや塑性変形に伴う散逸エネルギーなど,力学的エネルギー項を考慮した導出によって,相変態・温度・応力の連成関係を考慮した解析が可能となった.この基礎式を用いて,デンドライトや多結晶体など,複雑な形態をもつ凝固組織形成過程の解析を行い,微視組織内部に生じる応力変化や残留応力分布を再現した.これらの組織形成過程においては,核生成から結晶粒成長および粒の衝突による粒界形成によって,複雑な応力が発生することを示した.また,ナノスケール解析による特性評価として,分子動力学モデルによる解析を行い,結晶粒界の形成と,その安定性についての考察を行った.静的な粒界エネルギーの評価では,界面を形成する結晶方位による粒界エネルギーの異方性が生じ,特定の方位関係をもつ粒界が低いエネルギーを持つことを確認した.また,動的な粒界形成シミュレーションでは,粒界近傍の原子を一旦融解させ,再凝固させたときに形成される粒界の構造について検討した.この解析によって,安定な粒界構造は,粒界をなす2結晶の方位差に強く依存することを確認した.

  • Research Products

    (5 results)

All 2007 2006

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] Molecular Dynamics Simulations of Crystal Rearrangement at Grain Boundaries and the Vicinity2007

    • Author(s)
      Takuya Uehara
    • Journal Title

      Key Engineering Materials 340/341

      Pages: 1003-1008

  • [Journal Article] Phase Field Simulation of Stress Evolution during Grain Growth Process2007

    • Author(s)
      Takuya Uehara
    • Journal Title

      Proceedings of International Congerence on Computational and Experimental Engineering and Sciences

      Pages: 1411-1416

  • [Journal Article] 分子動力学法による結晶粒の形態変化のシミュレーション2006

    • Author(s)
      上原拓也
    • Journal Title

      日本機械学会M&M2006材料力学カンファレンス講演論文集

      Pages: 407-108

  • [Journal Article] フェーズフィールドモデルを用いた析出相内部の応力分布解析における組織形態の影響2006

    • Author(s)
      福井基支
    • Journal Title

      日本機械学会第19回計算力学講演会講演論文集

      Pages: 131-132

  • [Journal Article] 結晶粒形成過程における固液界面および粒界特性の分子動力学解析2006

    • Author(s)
      平林芳隆
    • Journal Title

      日本機械学会第19回計算力学講演会講演論文集

      Pages: 363-364

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi