2006 Fiscal Year Annual Research Report
分散型ヴァーチャルファクトリによる生産システムの総合評価
Project/Area Number |
18760191
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
指尾 健太郎 神戸大学, 工学部, 助手 (80362763)
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Keywords | 分散仮想工場 / コスト / ABC分析法 / APS / モデルフリー / シミュレーション |
Research Abstract |
平成18年度は、生産システム全体のシミュレーションを効率的に実装する分散仮想工場に対して市販されている生産管理パッケージソフトウェアであるACCROAD Proを統合化し、APS方式の生産管理システムを導入することから着手した。ACCROAD Proの統合を行うために必要な機能を整理することにより、リレーショナルデータベースを用いる汎用的な生産管理ソフトウェアを統合するための手法を確立することができた。 また、一般的な生産システムに適用可能なABC分析法の定式化を行うことにより、ABC分析法に基づいたコスト分析モジュールを開発した。コスト分析モジュールを用いることで生産コストの見積もりが可能となり、様々なシミュレーション実験を通じてコストを評価することで、合理的な意思決定が可能になることを示した。 次のステップとして,ショップフロアにおける運用レベルの意思決定のみならず,計画レベル,経営レベル等の様々なレベルに対して意思決定支援を行うために,計画レベルの一例としてカップリングポイントの決定問題,運用レベルの例としてロットサイズの決定問題,APS方式におけるローリング期間の決定問題を取り上げ,分散仮想工場を用いた定量的な特性評価を行うことでこれらの問題解決を行つた.その結果、分散仮想工場を用いることにより、コストが最も小さくなる方策を見出すことができることが明らかになった。 一方で、生産シミュレーションで対象とするシステムが改善活動等で変化した際に、人の手を介さずに自動的にモデルが変化に追従する手法について研究を始めた。限定的な変更であれば、モデルが自動的に対応できるところまでは示すことができた。
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Research Products
(3 results)