2006 Fiscal Year Annual Research Report
分散電源用インバータが発生する電磁ノイズ抑制法に関する研究
Project/Area Number |
18760211
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
和田 圭二 首都大学東京, 理工学研究科, 准教授 (00326018)
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Keywords | インバータ / EMI / ノイズ電流 |
Research Abstract |
敷地面積の少ない都市部の家庭に分散電源を設置しようとする場合にはより小型な電力変換回路が求められる。太陽光発電や燃料電池発電に用いられる電力変換回路(インバータ)は電力用半導体素子を用いたスイッチング動作が行われる。スイッチング動作に起因する周波数成分を抑制するためにインダクタンスとキャパシタンスから構成されるフィルタがインバータの交流側に設置されるのが一般的である。しかし,このフィルタの小型化を目的として,インバータの高速スイッチング動作が求められている。高速スイッチングによって,従来のインバータに比べてノイズ電流の影響がまずますが増加し,他機器への通信障害や誤動作,さらには電力変換器地震の誤動作等の問題がある。そこで,高速スイッチング動作時のノイズ電流の評価と低減が重要な課題となっている。本研究課題では,ノイズ電流を測定するための電力変換回路として降圧チョッパ回路を試作し測定を行った。実際のインバータは連続動作であるが,試作した回路は1回のスイッチングのみを行い,そのときに発生するノイズ電流の測定が可能である。降圧チョッパ回路においてMOSFETのゲート駆動回路に流れるコモンモード電流を測定し,その発生要因の検討を行った。その結果,インバータの回路に流れる電流に比例してノイズ電流が大きくなることを示した。また,SiCデバイスや高速MOSFETを使用した場合についても検討を行い,半導体素子のスイッチング速度に比例してノイズ電流が増加することを示した。
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Research Products
(1 results)