2007 Fiscal Year Annual Research Report
雷害リスク低減のための確率的雷分布同定システムの研究
Project/Area Number |
18760212
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
安藤 芳晃 The University of Electro-Communications, 電気通信学部, 准教授 (30323877)
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Keywords | 電磁界解析 / CIP法 / 雷放電 |
Research Abstract |
大規模な電磁界問題を解く可能性を持つ、Constrained Interpolation Profile法(CIP法)について、多次元化したときの数値分散及び、TF/SF境界の開発を行った。数値分散については、1次元3次多項式と5次多項式を用いたときの数値分散関係式を導出、その評価を行い、現在広く用いられている電磁界解析手法であるFDTD法より位相誤差が極めて小さいという結果を得た。数値減衰による誤差は、3次のCIP法では大きいものの、5次に次数を上げることで大きく改善されるという結果を得た。また、2次元M型CIP法における数値分散関係式を初めて定式化、伝搬方向依存性を含めた数値分散関係式を導出することに成功した。こちらも、いずれの伝搬方向でもFDTD法より位相誤差が小さいという結果が得られている。数値減衰による誤差は、1次元のときと同様に存在し七いることも分かった。 TF/SF境界については、グリッド間プロファイルを全電磁場あるいは散乱場とする手法を確立、これにより1次元のTF/SF境界を定式化に成功した。さらに、高周波成分を含むパルスに対しても適用可能とするよう、数値分散による伝搬中の波形変化を考慮することで不要な散乱場を除去する、Nearly Perfect TF/SF境界をCIP法で開発した。これにより、不要な散乱場を80dB以上低減することに成功した。現在では多次元でのTF/SF境界の定式化を行っている。
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Research Products
(7 results)