2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18760222
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Research Institution | Asahikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
井口 傑 旭川工業高等専門学校, 電気情報工学, 助教授 (70353224)
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Keywords | 熱電発電 / 廃熱利用 |
Research Abstract |
本研究の日的は寒冷地における一般家庭用に用いられる暖房設備を利用した比較的小規模な熱電発電システムの開発である。計画年度の本研究課題の目標は寒冷地の建物内に内在している熱電発電に最適な高温・低温側熱源の調査・測定および最適な組み合わせを探索することである。 一般家庭用における熱電発電の利用可能な熱源として,1)暖房設備(一般用家庭用FFストーブ)の廃熱(高)+室内温度(低)、2)暖房設備廃熱(高)+外気温(低)、3)室内温度(高)+外気温(低)の組み合わせに注目した. 平成18年度の熱源測定は,上記の暖房廃熱,室内,室外の3地点に対して,日間の温度時系列のデータの測定である.また,熱電発電システムで得られる発生電力の利用先は高温熱源である暖房設備の電気設備を想定しているため,運転中の暖房設備の消費電力時系列データも合わせて測定した. 平成19年度も引き続き,上記の熱源の時系列データの測定および昨年度得られたデータの解析を行い,得られた温度および電力データから現在利用可能な熱電発電モジュールを用いた場合、高温・低温側熱源の組み合わせ熱電発電システムの電力出力を算定し、出力変動を考慮した発電システムの運用アルゴリズムを開発する予定である.技術的な問題点として、利用季節および時間帯により電力出力が変動することが予想される。従って、その出力変動の補償機能を含む発電システムについて検討を行う予定である.
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