2007 Fiscal Year Annual Research Report
電波イメージング用高周波モジュールの開発に関する研究
Project/Area Number |
18760252
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
榊原 久二男 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 准教授 (50359759)
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Keywords | ミリ波 / 電波イメージング / 電波レンズ / 検波器 / 伝送線路変換器 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ミリ波帯において、高感度で高い角度分解能を有するパッシブイメージング用高周波モジュールの実現である。電波レンズの焦点付近にホーンアンテナが配列されており、密に配列することにより高い分解能を実現する。各ホーンアンテナには導波管マイクコストリップ線路変換器を介して検波器が接続されており、アンテナで受信された電力は、検波器により直流信号に変換される。この構成により、(1)単指向性のアンテナで、(2)構成されるすべてのコンポーネントが広帯域性を有し、(3)平面回路である検波器との整合性の良いアンテナ構成で、(4)低コストでかつ高性能が期待できる薄型化、集積化の可能なミリ波アンテナ検波器モジュールの実現を目的とする。 本年度の研究実施項目は,以下の通り,検波器の開発とアンテナの開発の2項目からなる. 3.導波管マイクロストリップ線路変換器のアルミナ基板への適用 目標:変換器の挿入損失3dB以下の帯域幅20GHz以上 結果:挿入損失3dBの周波数は60〜86GHzの26GHzを実現し、目標値を達成した。 4.アンテナ、導波管マイクロストリップ線路変換器、検波器からなるミリ波検波器アンテナモジュールの実現 目標:目標物の在室に応じて受信感度に差が現れること、目標物の形状の認識を確認する。 結果:すべてのコンポーネントの開発を完了したが、それらをすべて一体にしたモジュールについては、現在、開発中であり、アンテナモジュールの実現には至っていない。しかし、間もなく、開発したレンズ、ホーンアンテナ、検波器、導波管マイクロストリップ線路変換器および、増幅器やアイソレータなどを一体にしたモジュールが組みあがる見込みであり、その後、目標物の撮像実験に取り組む予定である。
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Research Products
(2 results)