2006 Fiscal Year Annual Research Report
次世代移動体通信システムのための高効率符号化変調方式に関する研究
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18760268
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| Research Institution | Yokohama National University |
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Principal Investigator |
落合 秀樹 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 助教授 (20334576)
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| Keywords | OFDM / 電力利用効率 / 無線通信 / 符号化変調 / 誤り訂正符号 |
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| Research Abstract |
本研究は、周波数利用効率に優れた線形変調方式およびOFDM方式、およびOFDMA方式の問題点である電力利用効率を向上させる通信技術を創出することを主な目的としている。また、1対1の無線通信にはセキュリティ技術が欠かせないが、無線通信路のランダム性を利用した秘密鍵共有方式についても研究を行った。本年度の主な研究成果は以下の通りである。
1)OFDMA方式において、低符号化率の誤り訂正符号とGolay系列を連接することにより、高い誤り訂正能力と低いピーク電力を両立させる手法を提案し、その特性を評価した。また、遅延検波を適用することにより、移動体通信環境においてもロバストな誤り率特性を達成できることをシミュレーションにより明らかにした。
2)符号化された多値OFDM方式をディジタル回路等で実装する際に問題となるのが量子化誤差とクリッピングの影響である。ビットインターリーブを伴う符号化変調方式(BICM)を用いた際に、量子化が与える影響について定量的に評価した。
3)OFDMのピーク電力を低減する手法として、クリッピング方式が挙げられる。クリッピングは、バースト誤りを発生させるため、バースト誤りに適した誤り訂正符号を適用すれば、低複雑度でクリッピング歪みを改善することができる。本研究では、バースト誤り訂正符号として知られるリードソロモン符号に着目し、その設計手法を工夫することによりクリッピング歪みによる特性劣化を大幅に軽減できることを示した。
4)MIMO伝搬路環境において、簡易に送受信機が秘密鍵を共有する手法を新たに提案した。これにより、通信路に対称性を利用することなく秘密鍵を生成することが可能であることを示した。
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