2006 Fiscal Year Annual Research Report
次世代広帯域光倍数アクセス網のための新しいやり方の研究
Project/Area Number |
18760278
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
ANH・T Pham 会津大学, コンピュータ理工学部, 講師 (80404896)
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Keywords | 通信方式 / ヘテロダイン検出 / パルス位置変調 / 光ビート干渉 |
Research Abstract |
1.ヘテロダイン検出受信機を活用した2-D OCDM(光符号分割多重)システムのパフォーマンス分析:本報告書では、プライム系列符号及びヘテロダイン検出受信機を活用した2-D OCDM新しい方式を提案した。システムパフォーマンスの分析は、多元接続干渉(MAI)、光ビート干渉(OBI)、クロストーク、受信機ノイズ等、様々なノイズおよび干渉を考慮して理論的に行われた。本分析により、この方式には使用されていた直接検出方式のパフォーマンスを大幅に向上させることが確認された。実際には使用可能のユーザ数が10倍程拡大され、検出感度も結構改善される。したがって、30dBのリンクロスが予測されるPONベースのアクセス網環境においての次世代広帯域光倍数アクセス網にこの方式が良いソリューションだと考えられる。また数値結果により、提案したシステムが受信有効光パワー40dBmで10Gbit/sのユーザをサポートできることが判明した。その他、非同期ヘテロダイン検出方式が同期ヘテロダイン検出方式とはほとんど同じパフォーマンスで、光パワーがおよそ1dBだけの違いがあり、その違いはLO光パワーまたは波長数の増加で解決できる。その上、非同期ヘテロダイン検出方式の簡単な構造がある。これらの利点があるため、今度提案した2-D OCDMシステムに非同期ヘテロダイン検出方式を使用することをお勧めする。 2.周波数領域符号化OCDMシステムにおけるパルス位置変調(PPM)を含む光変調技術の適用についての研究:本研究では、パルス位置変調(PPM)及びヘテロダイン検出受信機を用いる2b-OCDM新しい方式を提案した。このシステムパフォーマンスの分析も、MAI、OBI、クロストーク、受信機ノイズ等、様々なノイズおよび干渉を考慮して理論的に行われた。以前研究したOOK信号を用いたシステムと比べ、ユーザ数及び検出感度が結構改善された結果が出た。具体的に、M=4の場合、PPM信号を用いたシステムが最適なパフォーマンスになる。M>4の場合、システムのパフォーマンスがほとんど改善されず、PPM信号が長くなるにつれてシステムが複雑になるのが実状であるため、システムにM=4を使用するようお勧めする。
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Research Products
(3 results)