2007 Fiscal Year Annual Research Report
電子機器から輻射される電磁波による情報漏洩とその対策に関する研究
Project/Area Number |
18760292
|
Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
関口 秀紀 National Institute of Information and Communications Technology, 第三研究部門・情報通信セキュリティ研究センター・セキュリティ基盤グループ, 有期研究員 (80415843)
|
Keywords | 電磁放射 / 情報漏洩 / 情報セキュリティ / TEMPEST / ソフトウェア対策 |
Research Abstract |
本研究の目的は,PCから輻射される電磁波に起因するモニター表示画像情報の漏洩に関して, (1)PCから輻射される電磁波の測定方法についての検討 (2)測定した輻射電磁波と含有する情報の評価に対する検討 (3)情報漏洩対策ソフトウェアの開発を行うことである。 本年度は,(1)および(2)に関して,学術的学会において4件の発表を行なった。また,国際電気通信連合(ITU:Internatonal Telecommunication Union)電気通信標準化部門(Telecommunication Standardization Sector)においてアソシエート・ラポータを任務し,国際標準勧告"K.leakage:Test method and requirements against information leak through unintentional EM emission"の策定案作成を行い,本研究の成果を国際標準化会議寄与文書として2007年5月,2007年11月,2008年2月の国際会議に4件提出し発表した(ITU-T SG5 TD493,TD494,TD621,TD687)。 また,(3)に関しては,株式会社ビヨンディットと共同研究契約を結び,対策ソフトウェアを開発し,特許出願を行った(特願2007-232836)。本ソフトウェアのプロトタイプは,Microsoft Innovation Award(コマーシャル部門)2007優秀賞受賞した(ソフトウェア名称:「電磁波情報漏洩対策強化ソフト:CrypType])。また,ハードウェアの特性を考慮したソフトウェア対策技術の特許出願を行った(特願2008-013478)。
|
Research Products
(8 results)