2007 Fiscal Year Annual Research Report
鉄筋コンクリート部材の疲労ひび割れ進展を考慮した耐久性評価式の構築
Project/Area Number |
18760347
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
林 和彦 Yokohama National University, 大学院・工学研究院, 特別研究教員 (20334633)
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Keywords | 内部ひび割れ / ひび割れ可視化 / 繰返し荷重 / 塩害 / 鋼材腐食 / 膨張材 / 異形鉄筋 / 鉄筋コンクリート |
Research Abstract |
本研究は、塩害による鋼材腐食と、繰返し載荷によるひび割れ進展の関係を明らかにし、耐久性評価を行うことを目的とした。 前年度は、ひび割れを有するRC部材に繰返し荷重が作用することにより、ひび割れ部位にて鋼材腐食がし易くなることを実験的に示した。同時に改良したインク注入法により付着劣化等の内部損傷が増大することを示した。 今年度は、コンクリートの内部ひび割れの可視化方法を改良することを試み、繰返し荷重の作用により内部ひび割れがどのように変化するのかを明らかにすることとした。まず、真空ポンプを用いた方法を適用することにより、節の立ち上がり角度が浅い市販の異形鉄筋を用いても全ての節から内部ひび割れの発生を確認することができた。 実験の結果、普通コンクリートは、100万回の範囲の繰返し載荷により内部ひび割れの残留幅は変化しないものの、ひび割れの長さが増大することがわかった。また、普通コンクリートの特徴を見出すために、比較のために膨張コンクリートを用いて載荷を行ったところ、膨張コンクリートは普通コンクリートに比べ、内部ひび割れの幅、内部ひび割れの数が抑制されることを定量的に把握した。 以上より、内部ひび割れが繰返し載荷により変化することを定量的に示すことができたが、ひび割れが塩化物の移動に関してどのような影響を与えるかについて、塩分浸漬および塩分濃度測定を行ったものの、塩分浸漬時間が短かったために、塩分の検出が行えず、影響を把握するには至らなかった。
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