2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18760362
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
笠間 清伸 九州大学, 工学研究院, 助手 (10315111)
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Keywords | 固化処理 / リサイクル / 高圧脱水 / ヘドロ / 大型化 / 建設発生土 |
Research Abstract |
本研究では,有害物質を含む湊深土砂を対象に固化材混合ならびに高圧脱水処理を利用して,有害物質を吸着固定化し,消波ブロックなどの高強度構造体としてリサイクルすることを目標に本年度は,以下の検討課題に着目して研究を行った. (1)高強度構造体の大型化への影響検討 (2)高強度構造体の長期耐久性の検討 (3)長期環境負荷への影響 得られた結論についてまとめると以下のようになる. (1)複数の鉛直ドレーンを使用することで,脱水時間を短縮することができる中型脱水装置を開発し,その有効性を検証した.しかしながら,その脱水時間の低減率は,使用した鉛直ドレーンの材質や形状によって差が生じた.最も脱水時間を短縮できた鉛直ドレーンは,紐の形状で麻の材質のドレーンであった.例えば,その鉛直ドレーンを13本用いた場合,脱水時間の低減率は約75%になった. (2)脱水後の供試体の均一性に着目すると,紐の鉛直ドレーンを用いた供試体の含水比分布は,鉛直方向にはほぼ均一になるが,水平方向には約10%のばらつきが生じた.剣山型ドレーンでは,他のケースに比べて,鉛直・水平方向に大きなばらつきが生じた.脱水時間と供試体の均一性の面から判断すると,紐製の鉛直ドレーンが最も有効であるといえる. (3)脱水時間に関する数値計算の結果,剣山型ドレーンによる脱水はうまく計算できるが,紐製の鉛直ドレーンについては,今後更なる検討が必要である. (4)湿潤条件で4年間(1460日)した養生した高圧脱水固化処理土の一軸圧縮強度は,28日強度に比べると,約1.2〜4倍になり,長期的な強度に問題はないといえる.
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Research Products
(6 results)