2006 Fiscal Year Annual Research Report
スレーキングに着目した粘土質斜面の安定性評価に関する研究
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18760366
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Research Institution | Maizuru National College of Technology |
Principal Investigator |
加登 文学 舞鶴工業高等専門学校, 建設システム工学科, 講師 (90353292)
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Keywords | 地盤工学 / 土砂災害 / 斜面安定 / 粒子破砕 / スレーキング |
Research Abstract |
本研究は粘土質斜面の豪雨時斜面崩壊とスレーキングとの関連性について明らかにすることを目的として、舞鶴市で採取された堆積軟岩の風化砕屑物に対して実験的検討を行った。 試料を締め固めて作製した供試体に対して一軸圧縮試験ならびに三軸圧縮試験を実施した。 一軸圧縮試験の結果、含水比の低いもので一軸圧縮強度が1000kN/m2と高い値を示したが、含水比の増加とともに強度は著しく低下することがわかった。また、高い一軸圧縮強度を示す供試体を浸水させるだけで、スレーキングにより簡単に崩壊してしまうことを確認した。 三軸圧縮試験では、供試体に対して通水を行わないケースと降雨を想定した通水を行うケースの実験を実施した。その結果、通水を行ったケースでは、行わないものに比べてせん断応力のピークが減少すること、またピークを発揮するときのせん断ひずみの値が大きくなることを確認した。 さらに、これらの三軸試験結果から強度定数(c、φ)を求めて、長大斜面の平行すべり理論による斜面安定解析を実施した。解析結果から、この土質から成る斜面の表層崩壊の危険性を判断する指標について、平行すべりを仮定した斜面危険度を斜面勾配と表層土の層厚で表した。得られた図表により、舞鶴市に分布する堆積軟岩の風化層斜面の崩壊危険性を検討することができる。また、この手法は降雨による土層の含水変化に対応したものであり、降雨強度や降雨継続時間を考慮した浸透流解析を介し斜面内の含水の変化を計算することで、実際の降雨の状況に応じた斜面安全管理にも適用できる可能性がある。
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Research Products
(3 results)