2006 Fiscal Year Annual Research Report
アクティブシニアの交通・消費行動把握のための世帯内活動時間配分モデルの開発
Project/Area Number |
18760386
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
福田 大輔 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (70334539)
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Keywords | 交通工学 / 交通行動分析 / アクティブシニア / 計量経済モデル / アクティビティ分析 |
Research Abstract |
平成18年度の研究実績は以下の通りである. 1)既往研究の体系的整理 アクティブシニアの活動時間配分モデルの理論的基礎となる関連分野の研究のレビューと体系的整理を行い,現状をより的確に反映したモデル構築を行うための知見を得た.具体的には,家族やコミュニティといった社会構成員間の相互依存関係を分析する社会経済学や社会学,人間の社会的欲求と行動への動機との関連性を探る社会心理学,消費者の購買行動を取り扱うマーケティング科学,高齢者・福祉の問題を対象とする社会福祉学,活動時間配分モデルの数理的基礎となる計量経済学の分野を横断的にレビューした. 2)世帯構成員の相互作用を考慮した活動時間配分モデルの構築 1)で得た知見を基に,世帯を分析単位とした新たな活動時間配分モデルの構築を行った.まず,時間資源と経済的資源という両制約条件の下で,世帯構成員の個々の効用関数を合成して世帯効用関数を新たに定義し,効用最大化の解によって世帯構成員の各種活動への消費(支出額)や時間配分量が決定される基本モデルを構築した.その解を展開し,計量経済モデルとして特定化することにより,モデルの未知パラメータの推定,及び,活動時間価値の推計が可能となった.次に,基本モデルの展開を行い,アクティブシニアの実状をより的確に反映した定式化を行った.
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Research Products
(2 results)