2006 Fiscal Year Annual Research Report
都市内の木質資源ストックの循環利用に向けた複合的な最適技術選択モデルの構築
Project/Area Number |
18760406
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
村野 昭人 東洋大学, 地域産業共生研究センター, 研究助手 (40356035)
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Keywords | 木質系バイオマス / 循環利用技術 / 建設ストック / 地理情報システム / 資源循環 / 土木環境システム / 環境政策 / 環境調和型都市基盤整備・建築 |
Research Abstract |
本研究では,都市内に存在する木質資源ストックの有効利用に向けて,木質資源の循環技術を包括的に体系付けて調査するとともに,地域特性に応じた循環技術の複合的な選択肢を最適化するモデルを構築することを目的としている. 本年度の研究実績は以下の通りである. 1 循環利用技術インベントリの構築 まず,既存の木質系廃棄物の循環利用技術を体系付けた,次に,企業と連携しながら,各循環利用技術について,歩留まり率,エネルギー投入量,廃木材の品質の影響といった項目について調査を行い,それぞれの技術インベントリを構築した.対象とした技術は,リユース技術として再築技術,マテリアルリサイクル技術としてエンジニアードウッド化技術,ケミカルリサイクル技術としてバイオエタノール化技術,サーマルリサイクルとして燃料用チップ化技術を取り上げた.さらに,各循環利用技術を単独で導入した際の環境負荷削減効果を,CO2排出量を指標として算出した. 2 木質資源の空間分布データベースの構築 建築着工統計や林業統計などの統計データを地理情報システムを用いて統合し,関東圏における木質資源の空間分布を市町村単位で把握することが可能なデータベースを構築した.さらに,将来人口の予測結果や,寿命関数を用いて住宅が解体されるまでの年数の確率分布を与えることによって,木質系建設廃棄物の将来の発生量を時系列で推計した. 以上の成果については,その一部を,平成18年度中に二件の学会発表として公表した.平成19年度の前半に,さらに複数の論文を作成する予定である.
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Research Products
(2 results)