2007 Fiscal Year Annual Research Report
環境調整行動と熱・空気環境のモニタリングを導入した住環境教育プログラムの開発
Project/Area Number |
18760431
|
Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
菅原 正則 Miyagi University of Education, 教育学部, 准教授 (60300513)
|
Keywords | 室内環境 / モニタリング / 住環境教育 / 環境調整行動 / 年間計測 / 窓開閉 / 模型実験 |
Research Abstract |
今年度はまず、昨年度に引き続きモニタリングを導入したワークショップの最適な実施方法に関する基礎的検討として、北海道から四国までのさまざまな気候特性の地域にある戸建て住宅11戸において、夏季・冬季・中間季を含む長期に渡り計測された窓開巾のデータを用いて、窓開閉行為発生時の内外気象条件を検討した。これより得られた知見は次の通りである。 1.窓開閉行為事例を開閉別および開巾別(閉⇔半開未満、半開未満⇔半開以上、閉⇔半開以上)に6分類し、それぞれについて時刻および内外気象の各要素に関する事例数の度数分布を得たところ、屋外気象のうち降水量、風速、日照時間については、事例数との関係性が見られなかった。 2.各室における窓開閉行為事例6分類ごとに、時刻、室温、外気温のいずれが影響要因であるかを検討したところ、寝室では時刻(朝の起床後や夕方〜夜の就寝前)、居間(LDK)では室温(20℃前後〜30℃前後)であった。また、一部の室で窓閉め時(半開以上→半開未満)に外気温が影響要因となることがあった。 また、建物の構造上の制約を意識しつつ光環境を維持する方法を、建物模型の実験を通して検討するための教育プログラムを提案した。目的の詳細は、(1)建物強度保持のためには壁(壁率)が、自然採光確保のためには開口部(開口率、照度、昼光率など)が、それぞれ充分に必要であることを理解する。(2)採光量と建物強度がトレードオフの関係にあり、両立が難しいことを理解する。(3)採光量と建物強度を確保する方法が多様に考えられることを知り、可能性に挑戦する。
|
Research Products
(6 results)