2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18760443
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Research Institution | Niigata Women's College |
Principal Investigator |
坂口 淳 Niigata Women's College, 生活科学科, 准教授 (90300079)
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Keywords | 子ども / 運動機能 / ヒートショック / 室内環境 / シックハウス |
Research Abstract |
本研究は幼稚園の幼児を対象に子どもの基礎運動能力と室内空気質および温湿度を中心とした居住環境に関する調査を行い、ヒートショックや室内化学物質空気汚染などの居住環境ストレスが子どもの基礎運動能力に与える影響について明らかとする3ヵ年の研究である。研究は研究助成期間以降に継続的に実施し、子どもが成人になるまでの約15年間の追跡調査を行う予定である。平成19年度は子どもの運動機能の測定法について検討を行う。室内環境調査は夏・冬・中間季に温湿度ロガーを住宅に設置し、合わせて主にアンケート調査により子どもの健康状態等を把握するため、健康状態や子どもの運動機能の状態を調べるための調査法の検討を行っている。居住環境ストレス(ヒートショックや室内空気質によるショックなど)に対する耐性を測定するため、頭部および脚部の血流量を直接無侵襲で測定可能な近赤外線酸素モニタにより、子どもの自律神経系の運動機能を測定する方法と唾液による疲労測定の研究環境を整備し、測定精度を検証するための被験者実験を実施した。アンケート調査により、子どもの健康状態と嗜好、住まい方を明らかとするため、米国Ashford、Millerが作成した環境因子から生じる健康障害の質問票QEESIと、アスペルガー症候群などの子どもを対象とした学習障害に関するアンケート用紙を参考に、子ども向けの質問票を新たに作成した。本調査を平成20年度に実施し、子どもの運動機能と住宅の関係を明らかとする。
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