2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18760446
|
Research Institution | National Institute for Land and Infrastructure Management |
Principal Investigator |
西澤 繁毅 National Institute for Land and Infrastructure Management, 建築研究部 環境・設備基準室, 主任研究官 (50360459)
|
Keywords | 通風 / 省エネルギー / 評価・予測手法 |
Research Abstract |
本課題の目的は、地域性、周辺状況、開口配置等を考慮した通風の省エネルギー効果を評価する手法を構築することにある。そのために、(1)通風環境の物理性状を通風実験用風洞および実験用住宅を用いた通風実験から明らかにし(物理的特性の把握)、(2)気象データをもとに通風の利用可能性を地域ごとに評価し(地域特性の評価)、(3)既往の風圧係数データを整理し、敷地周辺の状況を考慮した外界条件の設定手法を検討し(立地周辺の評価)、(4)換気回路網計算によるパラメトリックスタディから開口位置の影響の検討を行っていく(開口配置計画)。 平成20年度は以下の研究を実施した。 (1)実験用集合住宅を使用した通風実験 実験用戸建・集合住宅を使用した変動環境下における通風性状の検討を行う。本年度は、通風時の開ロ面通過流速と室内気流性状、温度分布の関係を長期的に計測する。また、昨年の実環境下における通風性状の検討から得られた集合住宅の通風量算定式を用いて、差圧、温度測定等から通風量の長期推定を行った。 (2)通風による冷房消費エネルギー削減量を簡易算定プログラムの作成 昨年行った通風ポテンシャルの検討、風圧係数のオーダー評価、数値計算による通風の省エネルギー効果の検討の結果を踏まえ、気象データ、敷地条件、開口条件を設定することで期待できる通風量と冷房消費エネルギー削減量を簡易に算定するプログラムの作成を行う。 (3)通風計画手法構築 (2)のプログラムに基づいて簡易に通風計画を行う方法について整理する。
|
Research Products
(12 results)