2006 Fiscal Year Annual Research Report
条件不利地域における、地域特性に応じた木造住宅密集市街地の再生手法に関する研究
Project/Area Number |
18760454
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
真野 洋介 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 助教授 (70329134)
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Keywords | 都市計画 / 市街地 / 住環境 / まちづくり / 地域資源 |
Research Abstract |
本年度は、まず最初に、本研究で位置づける条件不利地域の「条件」を明確に定義するための関連文献・研究の整理と、研究対象地域の選定を行った。その上で、各地域で具体的に、住環境再生のための資源となる地域のストックについて整理を行った。 研究対象地域の選定については、条件不利地域に立地する木造住宅密集市街地を国内の都市からリストアップし、地方都市の密集市街地・斜面市街地の代表的事例として広島県尾道市の中心市街地を、豪雪市街地の代表的事例として長野県飯山市ほか2都市の市街地を選定した。それぞれの対象地ごとに、近代以降の市街地形成過程を分析し、次年度のケーススタディ対象地区を絞り込むための検討を行った。 尾道市では、路地や井戸などの歴史的空間資源と様々な活動主体を、飯山市他の豪雪地域では、屋根形状や雪を処理するための空地の取り方、各建物構成要素の色彩・素材などを、地域特性に関連する要素として絞り込み、それぞれの要素ごとに悉皆調査を行った。 大都市圏周辺、特に首都圏周辺の市街地については、都区部の典型的な木造住宅密集地区である15地区と千葉県下の1地区を選定し、都市基盤の変容や宅地規模、用途の混在状況、建物の更新状況などを調査した。合わせて、選定した各地域における地域再生に向けた活動実態調査を行った。住環境の実態把握については現地悉皆調査と行政資料の収集、活動実態の把握についてはヒアリング調査を中心に行った。 以上の調査結果を、関連資料と合わせてデータベース化した。
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Research Products
(5 results)