2006 Fiscal Year Annual Research Report
一体的経営体としての商店街組織による商いとまちづくりのマネジメントシステムの開発
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18760473
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
川原 晋 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 客員講師(専任扱い) (10367047)
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Keywords | 都市・地域計画 / まちづくりマネジメント / まちづくり協定 / データベース / モデル設計 / 商店街 / テナントマッチング |
Research Abstract |
本研究は、商店街組織が中心的役割を果たしながら個別店舗の業種・業態改善や住環境改善、景観づくり等を、商店街全体として戦略的に進めるためのマネジメントシステムを開発する研究である。研究は次の3つの内容から成る。 (1)マネジメント意識と技術を育む「まちづくり協定」策定プロセス・モデルの開発 (2)テナントマネジメントシステムの開発 (3)商い・居住・景観の総合協議システムの開発 18年度は次のことを進めた。 (1)については、まちづくり協定策定作業と並行して、まちづくり協定の精神や内容に基づく実験的なプロジェクトを実施することによって生まれる、商店街店主の「気づき」の効果を検証した(建築学会計画系論文集に発表)。また引き続き、協定締結後の運用初動期において自律的なマネジメントに繋げるため、「商店街の市民サポーターづくりプロジェクト」等を進めている。 (2)については、「店の連なりの維持」「地域の担い手としての商店主の居住継続」「新たな出店者支援」を目標として、地権者および出店希望者のマッチングのための仕組み作りを行うための課題整理を行った。地権者が店廃業や共同化を契機としてテナント経営をまちづくり会社等の支援のもと進めることを想定し、地区内不動産会社へのヒアリングや、共同店舗等の事業化研究会の実施を通して、ニーズ・課題把握を行った。 (3)については、地元設計者・施工者・店主参加による研究会を立ち上げ、半年にわたる検討の結果、商店街の町家型店舗の特長を生かした、景観づくりや業態改善、住環境改善に資する設計モデル(=建築元型)を作成した。そして、これを事前学習や計画協議の場で活用することを目指して、インターネットを介して地域に公開され、また、創意工夫点を随時更新可能なオープンプラットフォーム型データベースの試行版を作成した。また、シミュレーション等を行う商店街まちづくり拠点を開設した。
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Research Products
(3 results)