2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18760570
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
朝熊 裕介 University of Hyogo, 機械システム工学科, 助教 (40364038)
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Keywords | 偏光度 / 光学結晶 / 金属イオン |
Research Abstract |
現在高出力のレーザーにおいて、レーザー光の短波長領域への効率の良い波長変換が求められている。そこで、波長変換素子として有名なKDP結晶に不純物として染料を加え、色素増感により光学特性の向上を図る。本年度では金属イオンを非線形光学結晶に分配させ、その偏光度を調べ、光学特性を評価する。 金属イオンが吸着・分配する(100)面に対して平行、垂直にレーザーを透過し、偏光度を測定した。共に金属イオン濃度が増加すると偏光度が増加する。これは、吸収した金属イオンが欠陥・転位などを引き起こし、複屈折を起こすためと考えられる。偏光度の度合いは、垂直方向が水平方向より、4倍程度強く影響を及ぼした。これは、金属イオンは(100)商にのみ吸着し、(100)面に対して平行に転移するため、転移に異方性が生じたものと考えられる。つまり、吸着・吸収特性による結晶格子の歪が偏光に及ぼすと考えられる。
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Research Products
(6 results)