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2006 Fiscal Year Annual Research Report

鮮新世から更新世に日本から絶滅した甲虫類に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18770074
Research InstitutionOsaka Museum of Natural History

Principal Investigator

初宿 成彦  大阪市立自然史博物館, 学芸課, 学芸員 (80260347)

Keywords第四紀 / 最終氷期 / 昆虫化石 / 姶良Tn火山灰 / 泥炭 / 館岡層
Research Abstract

1.すでに産出している化石標本の検討や土質サンプルの処理を行った。
(1)大阪層群において発見されたオサムシ科の一種について、渡辺克典氏と共同で予報として発表した(渡辺・初宿2007:岸和田自然資料館研究報告:ただし本研究補助金は使用していない)。産出層準は大阪層群最下部(後期鮮新世)であったが、上翅の条溝などの特徴において、現在の日本産のオサムシ類に一致するものは見いだせなかった。他の分類群では現在の中国南部の動植物相と強く関連していることから、本標本についても中国の現存種との比較を詳細に行うことが必要であることが示された。本研究の次年度以降では、この化石標本の詳細な検討を重要課題のひとつとしたい。
(2)青森県つがる市・館岡層から産出した昆虫化石について、検討を行った。ハネカクシ科甲虫が多数産出したが、種数が多い上に高度の専門的知識を要する分類群であることから、本科の分類の専門家である伊藤建夫氏に同定を依頼した。次年度以降に成果をまとめ、発表したいと考えている。
(3)採取しておいた土質サンプルのうち、滋賀県彦根市および青森県つがる市・館岡層(上記)のサンプルについて、新たにブロック割り法およびケロシン浮游選別法による処理を行った。多数の昆虫化石を新たに得ることができた。いずれのサンプルも広域テフラである姶良Tn火山灰の前後に堆積した泥炭層で、次年度以降の調査により、成果が出ることが期待される。
2.新たな野外調査により、サンプルを得た。
調査地は北海道の空知・根室・江差管内、兵庫県篠山市で、いずれも最終氷期の泥炭層である。ブロック割り法によって昆虫化石をいくつか発見したり、サンプルを持ち帰ったりした。詳細な検討や処理は次年度以降に行う。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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