2006 Fiscal Year Annual Research Report
立体構造情報を利用した蛍光イメージング用バイオセンサー設計法の開発
Project/Area Number |
18770078
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
松田 知己 北海道大学, 電子科学研究所, 非常勤研究員 (50419206)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 健治 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (20311350)
|
Keywords | バイオセンサー / 蛍光蛋白質 / 構造生物学 / 蛋白質工学 / 可視化 |
Research Abstract |
Pericam variantの立体構造の解析 1.cpYFPの結晶化 カルシウムインディケーターPericam全長の立体構造解析の前段階として、Pericamの蛍光蛋白質部分であるcpYFP(Yellow Fluorescent Proteinの円順列変異体)の立体構造を決定するためにスクリーニングキットを用いて蛋白質の結晶化を行った。3種類のvariantのうちのInverse PericamとRatiometric Pericam由来のcpYFPに関して比較的大きな結晶を得た。予備的なX線回折測定を行ったところRatiometric Pericamの結晶で解析可能な反射が見られた。 2.cpYFPの立体構造解析 Ratiometric Pericamについて得られた結晶について、高エネルギー研究所の放射光を用いたX線解析測定を行った。測定データに関して、既に構造の決定されているYFPのPDBデータを用いて分子置換法によって解析を行い分解能2.4Åの立体構造を決定した(座標データはPDB登録する予定)。決定された立体構造中の主鎖構造はYFPの立体構造と大きな違いが無いことが明らかになった。今後、この立体構造情報をPericam全長の立体構造を決定する際の分子置換に使用する。 3.Pericamの結晶化 Pericam全長の立体構造解析のための結晶化を行い、Inverse PericamとRatiometric Pericamに関して幾つかの結晶を得ており、X線回折測定を予定している。
|