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2006 Fiscal Year Annual Research Report

ダニ主要アレルゲンDerf2の脂溶性リガンド探索と複合体の構造・機能解析

Research Project

Project/Area Number 18770097
Research InstitutionJapan Women's University

Principal Investigator

市川 さおり  日本女子大学, 理学部, 助手 (30287809)

Keywordsアレルゲン / リガンド / 構造解析
Research Abstract

ダニ主要アレルゲンDer f2は、その立体構造とMLタンパク質の構造類似性から、脂質様リガンドを結合する可能性が示唆されている。本研究は、Der f2の脂質様リガンドを探索し、その複合体の構造解析を行なうことを目的としている。
平成18年度は、1「Hisタグ融合Der f2のベクター構築、発現および精製」、2「Der f2のリガンド探索とNMRによる複合体の構造解析」を行なった。1では、大腸菌による大量発現系を構築し、リガンド探索および構造解析に必要十分なタンパク量を得た。2では、Der f2が大腸菌表面と結合することから、大腸菌破砕物の中にDe f2のリガンドがあることを期待して、Der f2と大腸菌破砕物との結合実験を行なった。複合体形成の確認にはNMRを用いた。結合実験は、まず13C標識した大腸菌JMIO9株を超音波処理により完全に破砕し、15N標識したHisタグ融合Der f2に直ちに加えた。30分後、この懸濁液をHisTrap HPカラムにかけ、精製してNMR試料とした。この試料の13C-HSQCスペクトルより、JM109破砕物由来のシグナルが明瞭に観測された。化学シフトから、リガンドが糖脂質である可能性も考えられた。
また15N-HSQCスペクトルでは、リガンド結合前後でDer f2のシグナルの位置や強度に差がみられた。これはDer f2がリガンド結合により、構造変化を起こしたことによると考えられる。
設備備品として購入した密閉式超音波細胞破砕装置は、大腸菌の破砕実験のために用いた。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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