2006 Fiscal Year Annual Research Report
磁気ピンセットを用いたF1-ATPaseのエネルギー変換機構の解明
Project/Area Number |
18770138
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
政池 知子 学習院大学, 理学部, 助手 (60406882)
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Keywords | モーター蛋白 / 回転 / 1分子観察 |
Research Abstract |
本研究は、磁気ピンセットを用いてF1-ATPaseの回転を制御しながら構造変化を検出するのが目的である。本年度は、装置に関してはエバネッセントの光学系に磁気ピンセットの系を組み合わせる系の立ち上げを行った。まず、磁気ピンセット用にステージ、アクチュエーター等を改良した。磁気ピンセットは対物レンズの上に位置するため、サンプル面の上部にスペースが必要となった。そこで、長焦点距離のコンデンサーを用いることとしたが、この場合開口数に制限があるため、小さな磁気ビーズの像がはっきりみえなくなる。そこで、従来とは異なる暗視野照明をもちいて磁気ビーズを観察することにした。これにより、磁気ビーズの角度を精度よく決定することができるようになった。磁気ピンセットの制御に関しては、さまざまなパターンでの磁場の制御を行い、オシロスコープとガウスメーターを用いて実際の入力電圧と磁場の確認を行った。さらに、観察に用いるガラスの条件検討も行い、背景光が光らないきれいなガラスでの、磁気ビーズによる観察が可能になった。サンプルに関しては、蛍光標識したF1-ATPaseを用意し、まずは磁場をかけない状態でATPによる自然な回転に伴った構造変化の観察を試みた。いまのところ、磁気ビーズでの回転アッセイを行う際の実験条件が最適化されていないため、更なる改善が必要になってくると考えられる。今後は磁気ビーズの方向を制御して構造変化を検出していくつもりである。
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Research Products
(2 results)