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2006 Fiscal Year Annual Research Report

RNA機能発現におけるRNA修飾の役割

Research Project

Project/Area Number 18770156
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

比嘉 三代美  宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 研究員 (20381105)

KeywordsRNA修飾 / snoRNA / ゼブラフィッシュ / フィブリラリン / ディスケリン / 機能性RNA / リボソームRNA
Research Abstract

生体内のRNAはほとんどが転写後に修飾を受けている。RNA修飾は細菌からヒトまで普遍的に存在し、RNAの機能発現に必須であると考えられる。リボソームの構成成分であるリボソームRNAは、ヒトでは200箇所以上のヌクレオチドが修飾を受けているが、役割はほとんど分かっていない。これら修飾は機能性RNAのひとつであるsnoRNAとタンパク質群により特異的に行われている。本研究ではゼブラフィッシュを用いたノックダウン法によりRNA修飾を担う因子群の機能を阻害し、表現型の解析系を確立した。
1.修飾に関わるタンパク質の翻訳を阻害したゼブラフィッシュ胚の作製
メチル化酵素であるフィブリラリンの翻訳を阻害するモルフォリノアンチセンスオリゴ(MO)をゼブラフィッシュ受精卵へ微量注入した。受精後24時間の胚は顕著な発育遅滞を示し、脳構造が不明瞭であり、口、胸びれが形成されず6日で致死となった。シュードウリジル化酵素のディスケリンに対するMOを注入した胚は、中脳蓋の肥大、脊索の歪みがみられた。5塩基のミスマッチ塩基を含むMOの注入では、異常な表現型は得られなかったため、フィブリラリンとディスケリンの機能阻害による表現型であると考えている。
2.修飾のガイドRNAとして機能するsnoRNAの機能阻害
脊椎動物のsnoRNAは他の遺伝子(ホスト遺伝子)のイントロンにコードされ、ホスト遺伝子のスプライシング機構を利用して切り出される。BLAST検索によりゼブラフィッシュのsnoRNA配列を76個同定した。次に、イントロンからsnoRNAの生成を阻害するためにスプライシングを抑制するMOを注入した。標的として選んだsnoRNAは、エキソン配列がタンパク質の情報を持たないホスト遺伝子に内在するため、ホスト遺伝子側が表現型に及ぼす影響は極めて低いと考えられる。ノザンプロッティングにより標的としたsnoRNAの生成が特異的に低下していることも確認できた。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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