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2006 Fiscal Year Annual Research Report

副腎形成をモデルとした細胞移動と器官形成

Research Project

Project/Area Number 18770203
Research InstitutionNara Institute of Science and Technology

Principal Investigator

齋藤 大介  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (90403360)

Keywords細胞移動 / 細胞分化 / 形態形成 / 神経冠細胞 / 発生 / 器官形成 / 副腎 / 内分泌
Research Abstract

我々はニワトリ胚に転写因子SF-1(副腎皮質に発現し、副腎皮質形成に必須であることがしられている)を異所的に強制発現すると、細胞自律的に副腎皮質が誘導され、さらにその誘導された副腎皮質に副腎髄質(神経冠細胞由来)が誘引されることを見いだしていた。よって平成18年度においては、副腎皮質が副腎髄質の誘引を担う分子機構の解明を目指した。まず副腎皮質に特異的に発現する分泌因子BMP4に注目した。ニワトリ胚におけるBMP4の強制発現実験から、BMP4に副腎髄質を誘引する機能のあることを見いだした。また、ケモカインレセプターであるCXCR4が副腎髄質になる神経冠細胞に特異的に発現し、一方でそのリガンドであるSDF-1が副腎髄質が最終的に位置する腹側環境(副腎皮質を含む)において強く発現することを新たに見いだした。よってCXCR4/SDF-1シグナルが副腎髄質の移動に関わることが示唆されたため、ニワトリ胚においてSDF-1を異所的に強制発現させたところ、SDF-1によっても副腎髄質が誘引されることが分かってきた。
よって、現在までにSF-1、BMP4、SDF-1の3遺伝子が副腎髄質の誘引に寄与することが分かってきたが、遺伝子の発現解析からそれぞれの遺伝子は独立に副腎髄質の誘引を行うことが見えてきた。これら結果から、副腎皮質が副腎髄質を誘引するために、複数の独立したカスケードを用いており、この誘引機構が非常に頑強なシステムであることが見えてきた。現在は各遺伝子の副腎髄質分化機構における役割を解析中であり、平成19年度内での論文投稿を予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Tet-on inducible system combined with in ovo electroporation dissects multiple roles of genes in somitogenesis of chicken embryos2007

    • Author(s)
      T.Watanabe
    • Journal Title

      Developmental Biology (発表予定)

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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