2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18780001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小野寺 康之 北海道大学, 大学院農学研究院, 助手 (80374619)
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Keywords | 植物育種・遺伝 / ホウレンソウ / 性決定遺伝子 / 性染色体 |
Research Abstract |
ホウレンソウには雄花のみを着生させる雄株および雌花のみを着生させる雌株に加え、雌花と雄花あるいは両性花が様々な比率で混成する多様な間性が見出される。 多様な間性形質の発現機構を遺伝学的に解析するための基盤作りとして、5種類の間性自殖系統(03-336、03-258、03-263、03-259および03-285)の性発現を形態に基づいて特徴づけることを試みた。次いで、間性を遺伝学的に特徴づけるために雌株系統と間性自殖系統間の交配によって得られたF1の性型について調査した。以下に結果をまとめた。 1 03-336は間性系統のなかで唯一雄花の着生が観察された。また、雌花房率が他の間性系統よりも有意に低いことが確認された。以上の結果に基づいて03-336系統の示す性型をI型間性とした。 2 03-258は雌花率において他の間性系統と有意な差が観察されたた。拠って、03-258の示す性型をII型間性とした。 3 03-263は雌花率において03-259および03-285と有意な差異は見出されなかった。 4 03-263、03-259および03-285のそれぞれと雌株系統(03-009)との交配後代(F1世代)の雌花率を調査した結果、03-263x03-009は雌花率が03-259x03-009および03-285x03-009よりも有意に低かった。拠って、03-263の示す性型をIII型間性とした。 5 03-259系統、03-285系統の性発現に関しては、今回の解析では明確な差異見出せなかったので併せてIV型の間性とした。
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