2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18780017
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
原 祐二 東京大学, サステイナビリティ学連携研究機構, 特任助教 (30422455)
|
Keywords | 地形改変 / 景観計画 / 低地 / アジア大都市 / 土地利用 |
Research Abstract |
本年度は、まずバンコクの地形改変の現状に関するデータを収集・整理し、地理情報システムを用いて空間解析を行った。具体的には、掘削地から新規宅地開発地まで、埋立材フローを視覚化・定量化した。すなわち、空中写真判読により掘削地の数量を把握し、インタビュー結果による日生産量と乗算して、バンコク周縁における土建材掘削総量を推定した。一方、都市縁辺部の宅地開発現場の空間分布を、空中写真判読により把握・デジタル図化し、詳細地形図から抽出・デジタイズした地盤高をかけあわせて、フロー末端部の総土量を推算した。成果は国際学術誌に投稿された。 年度半ばより、中国・天津市において現地調査を開始した。具体的には、現地各機関を訪問し、1kmメッシュデジタル土地利用図、都市計画マスタープラン、紀計年鑑など基礎空間情報を収集し、地理情報システム上に格納した。同時に天津市域広域踏査を行い、GPSによる位置情報取得および景観構造の撮影を実施した。 帰国後、デジタル土地利用図と現地踏査結果を、地理情報システム上でオーバーレイ検証した。そして、天津市域の土地利用変化を空間解析し、都市的土地利用の拡大パターンを視覚化した。その結果、1995年以前は、農地転用により都市的土地利用が一方向性に拡大したが、その後は逆に農地面積が拡大し、農地の質も多様化していることが分かった。この成果は、国際都市計画シンポジウムに向けて、投稿論文としてとりまとめる予定である。今後は、こうした土地利用パターンと地形改変の実情を、現地調査により確認していく必要がある。
|
Research Products
(1 results)