2007 Fiscal Year Annual Research Report
獲得抵抗性分子機構において発現誘導されるウイルス複製阻害タンパク質の機能解析
Project/Area Number |
18780030
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
竹下 稔 Kyushu University, 大学院・農学研究院, 助教 (00304767)
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Keywords | 物植 / ウイルス / 遺伝子 |
Research Abstract |
RNAiの手法を用いたIVRサイレンシング植物のT2ならびにT3世代においてLARならびにSARへの影響を調べた.TMV一次接種後,接種葉に誘導されるHRのサイズにはどの系統においても有意差が認められなかった.また,TMVの蓄積量にも顕著な変化は認められなかった.これらT2ならびにT3世代における結果からIVR遺伝子発現のLAR,すなわち局部獲得抵抗性への深い関与はないものと結論づけられた.一方,TMVの二次接種後においては,IVRの発現量が抑制されている系統が複数確認された.また,それらの系統ではT1世代同様TMVの蓄積量が増加しており,二次接種葉におけるHRのサイズも増加傾向にあった.以上の結果から,IVR遺伝子発現は主因ではないもののSAR,すなわち全身獲得抵抗性に関与していることが示唆された.
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