2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18780145
|
Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
坂本 崇 Tokyo University of Marine Science and Technology, 海洋科学部, 准教授 (40313390)
|
Keywords | マイクロサテライト / 遺伝子地図 / 連鎖解析 / 耐病性 / アユ / 冷水病 / ゲノム / 育種 |
Research Abstract |
(1)アユ冷水病耐病形質と関連性のある候補遺伝子の単離 昨年度に作出したアユ冷水病耐病形質解析戻し交配家系において人為感染実験を行ない、感染後経時的に(O時間、1時間、3時間)実験魚をサンプリングした。実験魚の頭腎および肺臓からRNAおよびDNAを抽出し、実験に用いた。まず各個体のDNAを用いて、一昨年度に先端技術を活用した農林水産研究高度化事業において開発したアユ冷水病耐性形質を識別可能なDNAマーカーを用いて実験魚各個体の耐病性形質保有の有無を識別した。この識別によって、耐病性群と感受性群に分け、RNAの発現動態を解析した。cDNAを用いたAFLP法および予備的にマイクロアレー法(サケマス類の遺伝子:16000スポット)により、2群の同時間で発現の異なるバンドを探索した。その結果、耐病性群に多く発現しているバンド(スポット)を得ることができた。今後、さらに多くのAFLPマーカーで解析する必要がある。 (2)アユ冷水病耐病形質解析家系の作出 本年度に用いた解析家系において、耐病性群に多く発現しているバンド(スポット)を得ることができたが、DNAマーカーによる耐病性識別効率が若干悪いため、耐病性群にのみに明確に発現している遺伝子が得られていない。そこで解析家系の子孫における耐病性識別効率を向上させるため、本年度は耐病性識別マーカーを用いて親魚を選抜し、次世代を作出した。作出した家系は安定的に維持され、来年度の実験に用いる準備が整った。
|
Research Products
(4 results)