2006 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア共通農業政策構築の実現可能性に関する多国間コスト・ベネフィット分析
Project/Area Number |
18780169
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
前田 幸嗣 九州大学, 大学院農学研究院, 助教授 (20274524)
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Keywords | 東アジア共通農業政策 / FTA・EPA / 国際食料貿易 / 政策シミュレーション分析 / コスト・ベネフィット分析 |
Research Abstract |
FTAやEPAを通じて,わが国が東アジア諸国との経済連携を深めつつある中,東アジア共通農業政策構築の実現可能性について現在論議が行われている.日本,中国,韓国およびアセアン諸国による共同立案を目指したこの東アジア共通農業政策には,関係各国がGDPに比例して拠出した基金を共通予算とし,関係国間で必要な共通政策を講じることにより,多様な農業の共存と安定的発展を東アジアで図ろうという狙いがあり,FTAなどの経済連携によって食料安全保障や農業生産者保護上,大きな不利益を被る恐れのある関係国においては特に,その実現が期待されている. 本研究の目的は,多国間貿易の政策シミュレーション分析を通じて,東アジア共通農業政策の多国間コスト・ベネフィット分析を計量的に行い,東アジア共通農業政策構築の実現可能性について考察することである. 平成18年度に実施した研究は,次のとおりである. 1.アジア共通農業政策の具体策として予想される各種政策について,整理・分類した. 2.整理・分類された各種政策についてモデル化し,申請者がこれまで開発してきた多国間貿易の政策シミュレーションモデルに統合した. 3.多国間貿易の政策シミュレーション分析,および東アジア共通農業政策の多国間コスト・ベネフィット分析に必要なパソコン用プログラムを構築した.
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Research Products
(2 results)