2006 Fiscal Year Annual Research Report
食品安全性に対する消費者の多様な選択ルールとその変容過程に関する実証的研究
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18780177
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| Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
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Principal Investigator |
岩本 博幸 東京農業大学, 国際食料情報学部, 講師 (90377127)
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| Keywords | 農業経済学 / 農林水産物 / 食品安全性 / 消費者評価分析 / 表明選好法 |
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| Research Abstract |
1.分析モデルの検討
農業経済学分野において非補償型選択ルールを持つ消費者の商品購入行動を明示的に分析モデルに導入した研究は極めて少ないことから、これらの研究蓄積において先行している交通経済学分野およびマーケティング・リサーチ分野の研究事例を参考としつつ、食品安全性を分析対象とする場合に要する改良点の有無などについて検討した。
分析モデルの検討に当たっては、具体的に以下の点に留意して実施した。
1)非補償型選択ルールのみを対象とした分析モデルと補償型及び非補償型選択ルールを包括的に扱うことが可能な分析モデルの両面から検討した。従来型の補償型選択ルールによる分析モデルと合わせて3種類の分析モデルによる比較検討を可能にするためである。
2)食品表示の有無といった二値データの場合と価格などの連続データの場合における非補償型選択ルールの設定方法について食品安全性問題への適用に即して検討した。
3)実態調査を併せて実施し、購買実態に即した調査方法、分析モデルとなるよう検討した。
2.プレテストの実施
選択実験において、プレテスト(事前の試験的調査)の実施は、質問項目および分析モデルが適切に設定され、実行可能性が確保されているかを検討する上で必須である。本年度は、(1)評価対象財を構成する属性とその水準数を適切に設定しているか、(2)非補償型選択ルールを持つ消費者を検出し、非補償型選択ルールが適用される水準を求める質問が機能しているか、(3)選択ルールに影響を与える要因を捉えるための質問が適切に設定されているか、についてインターネットを利用したWEB調査によるプレテストを実施した。
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