2007 Fiscal Year Annual Research Report
食品安全性に対する消費者の多様な選択ルールとその変容過程に関する実証的研究
Project/Area Number |
18780177
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
岩本 博幸 Tokyo University of Agriculture, 国際食料情報学部, 講師 (90377127)
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Keywords | 農業経済学 / 農林水産物 / 食品安全性 / 消費者評価分析 / 表明選好法 |
Research Abstract |
1.プレテスト結果の検討 昨年度は、農業経済学分野において非補償型選択ルールを明示的に分析モデルに導入した研究は初めてと考えられることから、プレテストを実施した。本年度は、プレテスト結果を以下の3点を中心に検討を加えた。 1)非補償型選択ルールのみを対象とした分析モデルと補償型及び非補償型選択ルールを包括的に扱うことが可能なのかを検討した。 2)食品表示の有無といった二値データの場合と価格などの連続データの場合における非補償型選択ルールの設定方法について食品安全性問題への適用可能性を検討した。 3)購買実態に即した調査方法、分析モデルであったのかを検討した。 2.アメリカでの非補償型選択ルール研究者との共同検討(助言を求める) プレテストで分析対象とした牛肉の放射線殺菌処理技術に対する消費者受容を同様に研究対象としているTexas A&M大学のNayga教授らとアメリカの消費者研究の動向を合わせてプレテスト結果を検討した。 以上の検討結果にから、補償型及び非補償型選択ルールを包括的に扱う分析モデルの検討に焦点を定め、次年度において本調査を実施し、実証研究に取組む方向性を得た。
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