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2007 Fiscal Year Annual Research Report

多様な利用形態を想定した土地利用計画策定のための農地利用シミュレーションの開発

Research Project

Project/Area Number 18780189
Research InstitutionNational Agricultural Research Organization

Principal Investigator

遠藤 和子  National Agricultural Research Organization, 農村工学研究所・農村計画部, 主任研究員 (90343764)

Keywordsマイクロシミュレーション / 農地利用予測 / 農家行動モデル / 選択実験
Research Abstract

本研究は、市町村マスタープランの策定を支援することを想定し様々な農地利用に対する需要を予測しながら将来の農地利用をシミュレーションする方法を開発することを目的としている。このうち本年度は、離農が進み耕作放棄地が増加する一方で、借地により規模拡大を志向する農家が少なからず存在することに注目し、それら農家の借地拡大行動分析を行った。素材として、新潟県頚城丘陵地域で行ったアンケート調査結果をもとに、農家がどのような条件で借地を発生させようとするのか、また、条件を変化させた場合に借地が起こる確率がどの程度変化するのかを選択実験手法を用いて分析した。農家行動を規定すると考えた条件には、米価、小作料の水準、圃場条件、中山間地域等直接支払制度の助成額を設定した。その結果、農家は第一に米価に強い正の影響を受けて行動していることが明らかになった。続いて小作料や圃場条件には負の影響を受けており、直接支払制度などの助成金に対しては米価下落時にその影響が現れることが明らかとなった。しかし,こうした助成制度に対する反応は3ha以上の拡大意向を有する農家に顕著であり,仮に借地拡大を誘導しようとする場合には,より拡大意向の高い農家に対象を絞った加算の仕組みが有効であると考えられた。これらの成果を論文として投稿し公表した。
また、本年度はこれまで構築してきたマイクロシミュレーションモデルの再検討を行い、農家行動モデルを導入しない基本モデルの精緻化を図った。その結果、労働力推計部分を改良し世代交代を考慮した予測期間20年に及ぶモデルを策定した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008 2007

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] マイクロシミュレーションによる農地利用予測2008

    • Author(s)
      遠藤和子
    • Journal Title

      関東東海農業経営研究 98号

      Pages: 1-12

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 傾斜地水田地帯の農地利用予測と将来展望-新潟県上越市牧区を事例に-2007

    • Author(s)
      遠藤和子
    • Journal Title

      農村計画学会誌 26巻論文特集号

      Pages: 359-364

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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