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2006 Fiscal Year Annual Research Report

ウシ主要組織適合遺伝子領域に存在する疾患責任遺伝子の同定

Research Project

Project/Area Number 18780221
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

竹嶋 伸之輔  独立行政法人理化学研究所, 辻本細胞生化学研究室, 協力研究員 (60342812)

Keywordsウシゲノム / 多型解析 / 主要組織適合抗原複合体(MHC) / 抗病性 / TAPトランスポーター / PCR-SBT / タイピング法の開発 / 牛白血病ウイルス(BLV)
Research Abstract

ウシMHC (BoLA)遺伝子領域に存在するMHC遺伝子のうち、未だ単離されていないTAP1,TAP2,クラスIのcDNAの単離を行い、TAP1およびTAP2のcDNAクローニングに成功した。TAP1は高度に保存されていて多型が存在しない可能性があること、およびTAP2には多数の多型が存在することをはじめて明らかにした。TAPの多型の簡便な検出法を今後開発することで、クラスIIb領域も視野に入れたM且C全体の疾患との相関性を検出することが出来るようになり、新たな疾患の原因遺伝子の特定につながる可能性がある。
また、高度な多型性を有することが明らかになっていながら、未だタイピング法の確立されていない、BoLA-DQA1およびDQA2遺伝子のPcR-Sequence based typing (PcR-SBT)法の確立をめざし、DQA1のタイピング法を完成させた。この方法を用いて、牛白血病および乳房炎の発症と抵抗性を規定する対立遺伝子を見いだし、それぞれ特許出願を行った。また、代表的なウシ品種におけるDQA1の対立遺伝子頻度を明らかにし、BoLAクラスIIハプロタイプの品種間の類似性の程度を示すことができた。これは、様々な疾患と関連するMHCハプロタイプを検出するための基盤情報となる。さらに、DQA1遺伝子のヘテロ接合度が著しく低く抑えられている事を見いだした。このことは、ウシ集団の多様性を減少させる結果となる可能性があり、今後注意が必要である。
BoLA-DRB3はBoLAクラスIIの中でもっとも多型に富み、機能的な遺伝子であり、我々はこの遺伝子のPCR-SBT法を世界に先駆けて開発した。この方法が大規模タイピングを行うために有効に機能するために、さらなる改良を加えている。

  • Research Products

    (5 results)

All 2007 2006

All Journal Article (4 results) Patent(Industrial Property Rights) (1 results)

  • [Journal Article] Establishment of a sequence-based typing system for BoLA-DQA1 exon 2.2007

    • Author(s)
      Shinnosuke Takeshima, Akimi Miki, Mayu Kado, Yoko Aida
    • Journal Title

      Tissue Antigens 69(2)

      Pages: 189-199

  • [Journal Article] [シリーズ : MHCの比較ゲノム]ウシ主要組織適合遺伝子複合体 (BoLA) の構造・機能・進化と疾患感受性2007

    • Author(s)
      竹嶋伸之輔, 間陽子
    • Journal Title

      MHC学会誌 (印刷中)

  • [Journal Article] ウシ主要組織適合遺伝子複合体 (BoLA) と疾患感受性2007

    • Author(s)
      竹嶋伸之輔, 間陽子
    • Journal Title

      アニテクス (印刷中)

  • [Journal Article] Structure, function and disease susceptibility of the bovine major histocompatibility complex2006

    • Author(s)
      Shin-nosuke Takeshima, Yoko Aida
    • Journal Title

      Animal Science Journal 77(2)

      Pages: 138-150

  • [Patent(Industrial Property Rights)] ウシ乳房炎の発症抵抗性と感受性の判定方法2007

    • Inventor(s)
      間陽子, 陳晶, 竹嶋伸之輔
    • Industrial Property Rights Holder
      理化学研究所
    • Industrial Property Number
      特願2006-126559
    • Filing Date
      2007-03-20

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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