2007 Fiscal Year Annual Research Report
雄性生殖機能の獲得・維持におけるビタミンDおよびビタミンD代謝酵素の役割
Project/Area Number |
18790072
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
鎌尾 まや Kobe Pharmaceutical University, 薬学部, 助手 (40299087)
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Keywords | 薬学 / 栄養学 / ビタミンD / CYP2R1 / 生殖機能 / 25位水酸化 / TM3 / TM4 |
Research Abstract |
本年度はビタミンD代謝酵素であるCYP2R1の精巣における役割を明らかにする目的で、精巣由来細胞を用いたビタミンD代謝物産生能の評価およびビタミンD化合物が精巣由来細胞の増殖に及ぼす影響について検討した。 1.精巣由来細胞におけるビタミンD代謝物産生能と性ホルモン応答性の検討 CYP2R1およびCYP27B1が発現しているマウス精巣由来細胞(TM3、TM4)の培養液中にvitamin D_3を添加し、24時間培養後の代謝物を分析した結果、25(OH)D_3が産生することを確認した。また、25(OH)D_3生成量はテストステロン、エストラジオール共存下で増加した。これらの知見は、精巣組織内においてCYP2R1が性ホルモン応答性のビタミンD代謝に関与することを示すものである。さらに、TM3およびTM4細胞を25(OH)D_3共存下で培養した場合には、活性型ビタミンDである1α,25(OH)_2D_3が産生した。 2.ビタミンD化合物が精巣由来細胞の増殖に及ぼす影響 1の代謝実験と同様のTM3およびTM4細胞を用いて、25(OH)D_3、1α,25(OH)_2D_3および既に臨床応用されているビタミンD誘導体22-oxa-1α,25(OH)_2D_3(OCT)が細胞増殖に及ぼす影響について検討した。その結果、ライディッヒ細胞由来のTM3細胞については用量依存的な増殖抑制効果が認められたが、セルトリ細胞由来のTM4細胞についてはビタミンD化合物を添加しても細胞数に変化は認められなかった。以上より、精巣組織内で産生した25(OH)D_3や1α,25(OH)_2D_3はライディッヒ細胞の増殖を制御していることが示唆された。
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Research Products
(22 results)
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[Journal Article] Quantification of fat-soluble vitamins in human breast milk by liquid chromatography-tandem mass spectrometry.2007
Author(s)
M. Kamao, N. Tsugawa, Y. Suhara, A. Wada, T. Mori, K. Murata, R. Nishino, T. Ukita, K. Uenishi, K. Tanaka, T. Okano
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Journal Title
J. Chromatogr. B 859
Pages: 192-200
Peer Reviewed
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