2006 Fiscal Year Annual Research Report
終止コドンを欠失したmRNAの特異的分解に関与するヒト遺伝子群の網羅的検索と解析
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18790080
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
秋光 信佳 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門, 研究員 (40294962)
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Keywords | 翻訳 / RNA |
Research Abstract |
本年度は、終止コドンを欠失した異常なメッセンジャーRNA(mRNA)であるノンストップmRNAの哺乳動物細胞における細胞内運命について調べた。その結果、ノンストップmRNAの翻訳が強く抑制されていることを見出した。さらに、翻訳反応のいずれの段階でノンストップmRNAの翻訳反応が阻害されているかを解析した。シュークロースグラジエント超遠心法によるポリソーム分布の解析の結果、翻訳開始反応は起きていることが示唆された。この知見をさらに確認するため、キャップ非依存性の翻訳開始ができるmRNAを構築し、キャップ非依存性の翻訳開始系で本ストップmRNAの翻訳抑制の有無を調べた。その結果、キャップ非依存性の翻訳開始条件下でもノンストップmRNAの翻訳抑制は見られた。これらの知見から、翻訳開始反応後にノンストップmRNAの翻訳が抑制されていることを示している。次に、ノンストップmRNAの翻訳の伸長反応が阻害されているか否かについてin vitro run-off assay系で調べた結果、翻訳伸長反応の阻害が検出され、伸長反応の阻害が翻訳抑制の原因であると分かった。さらに、ノンストップmRNAのポリA尾部にリボソームが停滞していることを見出した。この結果は、ポリAでのリボソームの停滞が翻訳抑制の引き金となっていることを示唆している。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Transcription elongation factor S-II is required for definitive hematopoiesis.2006
Author(s)
Ito T, Arimitsu N, Takeuchi M, Kawamura N, Nagata M, Saso K, Akimitsu N, Hamamoto H, Natori S, Miyajima A, Sekimizu K
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Journal Title
Mol. Cell. Biol. 26
Pages: 3194
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