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2006 Fiscal Year Annual Research Report

ゼブラフィッシュ胚を用いた脳血管系形成機構の解明

Research Project

Project/Area Number 18790147
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

木村 英二  岩手医科大学, 医学部, 助手 (50405750)

Keywords脳血管 / ゼブラフィッシュ / fli1 / タイムラプス・イメージング / 二光子顕微鏡 / 阻害剤 / sonic hedgehog / cyclopamine
Research Abstract

近年ゼブラフィッシュは、突然変異体スクリーニングによる発生後期での器官形成異常とその原因遺伝子の報告からヒト疾患モデルとして注目されている。ヒトとの相違を明確にしつつ、ゼブラフィッシュの脳血管系発生過程の全容とその分子メカニズムを明らかにすることは、今後の様々な脳血管に関わる研究に解剖学的な基盤情報を提供し、かつヒト脳血管系の形成過程の理解へと通じる。これまで我々は、ゼブラフィッシュをもちいて体節では初期の体節血管系の形成が遺伝的なプログラミングにより制御されていることを明らかにしてきたが、脳の血管系についてはいまだ解析がまったく進んでいない。
平成18年度は、実験計画に従い、血管内皮が特異的に蛍光を発するトランスジェニック・ゼブラフィッシュ(Tg(fli1: EGFP)^y1)を用いて、脳血管系形成過程のイメージングを行った。実験方法は、トリカインで麻酔した受精後1日目胚を1%低融点アガロース内に包埋し、二光子顕微鏡で生きたまま連続して観察した。現在受精後1日目から脳血管系の全形成過程を詳細に解析しアトラスの作成を進めている。
頭部と体幹の初期の血管系はそれぞれ独自に形成され、椎骨動脈によって連結される。ゼブラフィッシュにおけるこれらの全過程はすでに我々のグループが報告したが、最初に両側のprimordial hind brain canal(PHBC)が尾側に伸展して第一節間動脈に連結することがわかっている。このPHBCの伸展へのsonic hedgehog(Shh)の影響を、Shhシグナルの阻害剤であるcyclopamineを胚の飼育水に加えて解析した。その結果、節間の血管系の発生前にcyclopamineを加えた場合、節間の血管の発生が抑制され、PHBCの伸展も生じないが、節間の血管が形成された後には、PHBCの伸展に影響がでないことが判明した。現在より詳細な解析を進めている。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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