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2006 Fiscal Year Annual Research Report

新規プロテオミクス手法を用いた卵巣明細胞癌関連タンパク質の機能解析

Research Project

Project/Area Number 18790226
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

荒川 憲昭  横浜市立大学, 大学院国際総合科学研究科, 助教 (60398394)

Keywordsタンパク質 / プロテオーム / 生理活性 / 卵巣癌 / 相互作用 / プロヒビチン / 翻訳後修飾
Research Abstract

卵巣癌患者組織のプロテオーム解析から、卵巣癌の病状に応じてプロヒビチンが増加していることを見いだした。これはプロヒビチンの発現増加が卵巣癌細胞の発生や増殖に関与している可能性があることを示唆するものである。そこで組織検体からのタンパク質抽出液を、抗ヒトプロヒビチン抗体を用いてウエスタンブロットを行った。その結果、卵巣組織における良性腫瘍部位に比べて、悪性腫瘍部位ではプロヒビチンが著しく増加していることが確認できた。次に、良性および悪性腫瘍の組織抽出物を二次元電気泳動により展開しウエスタンブロットを行ったところ、正常部位で示されたスポットと比べて、悪性腫瘍組織では分子量は同じであるが等電点の異なる複数のスポットが検出された。さらに卵巣癌細胞株MCAS, OVISEおよびOVTOKOにおいても、組織同様に等電点の異なるプロヒビチンのスポットが検出された。したがって卵巣癌細胞ではプロヒビチンが疾患特異的に翻訳後修飾を受けると考えられる。抗プロヒビチン抗体にて免疫沈降されたプロヒビチンは、抗リン酸化セリン/トレオニン抗体で検出されたことから、翻訳後修飾はリン酸であることが示唆された。次に卵巣癌細胞株OVISEを細胞分画したところ、プロヒビチンは核、ミトコンドリアおよび細胞膜の画分で検出された。また各画分のプロヒビチンの二次元展開パターンには違いが見られ、PHBは細胞内局在により翻訳後修飾の程度に違いがあることがわかった。これらの結果からPHBが卵巣癌と関連して発現上昇し、PHBの翻訳後修飾が癌の進行に関わっている可能性が考えられる。プロヒビチンのリン酸化の役割を明らかにするためにリン酸化プロヒビチンと相互作用するタンパク質の解析を行う必要がある。またプロテオーム解析において検出された他のタンパク質についても、卵巣癌との関連性を明らかにするために発現解析や機能解析を行う必要がある。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Efficient electroblotting of gel-resolved proteins onto diamond-like carbon-coated plate for protein-chip2006

    • Author(s)
      Ino Y, Okayama A, Iwafune Y, Arakawa N, Kikuchi J, Kamita M, Kawasaki H, Okada T, Hirano H
    • Journal Title

      J.Electrophoresis 53

      Pages: 33-37

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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