2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18790231
|
Research Institution | Osaka Bioscience Institute |
Principal Investigator |
疋田 貴俊 (財)大阪バイオサイエンス研究所, システムズ生物学部門, 研究員 (70421378)
|
Keywords | 大脳基底核 / 神経回路 / 薬物依存 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
大脳基底核の神経回路特異的な細胞同定と機能調節のために、vesicle-associated membrane protein 2(VAMP2),FK506-bindingprotein(FKBP)およびYellow Fluorosence Protein(YFP)の融合タンパクを発現させる導入遺伝子を作製した。この導入遺伝子をCMVプロモーターでHEK293細胞に発現させると自発蛍光を発することを確認した。また、FK506のFv部位を含む合成homodimerであるAP20187を投与することによってVAMP2-FKBP-YFP融合タンパクが強制二量化されることをnative PAGEにて確認した。直接路あるいは間接路の中型有棘細胞特異的にこの融合タンパクを発現させたトランスジェニックマウスを作製するために、サブスタンスPあるいはエンケファリンのプロモーター領域下流に導入遺伝子を組み込んだトランスジーンコンストラクトを作製し、マイクロインジェクションによりC57BL/6受精卵に導入した。生まれたマウスの尾先端よりゲノムDNAを抽出し、YFPあるいはプロモーター領域に対するRI標識DNAプローブでサザンプロッティングをおこなったところ、複数の導入遺伝子陽性のF0マウスを得た。今後、このトランスジェニックマウスの系を確立し、導入遺伝子が目的の細胞に選択的に発現することを確認するために、トランスジェニックマウスの大脳基底核を含む脳切片に置いて蛍光タンパクとサブスタンスPあるいはエンケファリンに対する抗体を用いた二重組織染色を行う。
|
-
[Journal Article] Serine Racemase Binds to PICK1 : Potential Relevance to Schizophrenia2006
Author(s)
Fujii K, Maeda K, Hikida T, Mustafa AK, Balkissoon R, Xia J, Yamada T, Kawahara R, Okawa M, Huganir RL, Ujike H, Snyder SH, Sawa A
-
Journal Title
Molecular Psychiatry 11・2
Pages: 150-157