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2006 Fiscal Year Annual Research Report

肝再生医療に向けたES細胞から肝細胞への分化機構の解明

Research Project

Project/Area Number 18790286
Research InstitutionHyogo Medical University

Principal Investigator

佐藤 鮎子  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (20419823)

Keywords再生医学 / 発生・分化 / 幹細胞
Research Abstract

重症肝疾患治療において、幹細胞を用いて肝臓を再構築させることができれば、これまでドナー不足が大きな障害になっている移植療法に取って代わる、肝再生医療の確立につながると期待できる。本研究では、肝幹細胞であると推定されるオーバル細胞、および胚性幹細胞(ES細胞)において発現する細胞間相互作用分子に着目し、成熟幹細胞への分化機構を解明することによって、肝再生医療への応用を目指している。
我々のグループは、これまでにラットoncostatinM(Osm)遺伝子の単離に成功し、OSMがオーバル細胞から肝細胞への分化を誘導することを示した。また、OSMがマウス胎仔肝から単離した肝幹細胞(肝芽細胞)の成熟を誘導することや、OSM受容体からのシグナル伝達を介した肝再生機構の存在が報告されている。
今回、OSMの機能解析が肝再生医療への応用に大きく貢献すると考え、肝障害モデルラットへのOsm遺伝子治療を試みた。dimethylnitrosoamine投与によって肝障害を誘発したラットOsm cDNAを導入すると、体重、肝重量、血中アルブミン値が上昇し、肝障害の指標となる種々のマーカー値に改善が認められた。組織学的解析からは、Osm遺伝子治療によって中心静脈域の壊死および炎症細胞浸潤が減少し、肝細胞の増殖を促進するとともにアポトーシスが有意に抑えられることが示された。OSMは肝再生過程において極めて重要な役割を担っていることが明らかとなり、OSMがES細胞を用いた肝再生医療においても応用できる可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] SgIGSF is a novel biliary-epithelial cell adhesion molecule mediating duct/ductule development.2007

    • Author(s)
      Ito, A.
    • Journal Title

      Hepatology 45・3

      Pages: 684-694

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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