2006 Fiscal Year Annual Research Report
新たな遺伝子タイピング法の開発と院内感染対策への応用
Project/Area Number |
18790372
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
古谷 大輔 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50404728)
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Keywords | VNTR法 / PFGE法 / AP-PCR法 / 院内感染対策 |
Research Abstract |
MRSAの臨床分離株(78株)を対象とし、pulsed-field gel electrophoresis(PFGE)法で解析したところ、大きく9(A〜I)パターンに、またAについては、さらに28(A1〜28)パターンに分類された。頻度はA1が78株中17株(22%)と最も多く、A9が14株(18%)、A2が7株(9%)、A3が6株(8%)、A4とA5が各2株(3%)、その他は各1株であった。 ERIC2 primerを用いたarbitrarily primed-PCR(AP-PCR)法では、大きく3パターン(I〜III)に、また1については、さらに22(11〜122)パターンに分類された。 一方、variable number of tandem repeat(VNTR)を有する5領域7遺伝子(ClfA、 ClfB、 sdrC、 sdrD、 sdrE、 spaおよびssp)を対象としたVNTR法では、28(V01〜V28)パターンに分類された。V01が78株中33株(42%)と最も多く、V20が7株(9%)、V11とV13が各4株(5%)、V02とV19が各3株(4%)、V06とV12が各2株(3%)、その他は各1株であった。 PFGE法やAP-PCR法にVNTR法を組み合わせると、それぞれ48、51パターンまで解析能の向上が可能であった。
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