2006 Fiscal Year Annual Research Report
壮年男性を対象とした早期心不全予防のための介入研究
Project/Area Number |
18790399
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
神田 秀幸 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (80294370)
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Keywords | 心不全予防 / BNP / 壮年男性 / 介入研究 |
Research Abstract |
本研究は、地域住民においてBタイプナトリウム利尿ペプチド(BNP)を用いて早期心不全危険要因すなわちBNP上昇要因を、薬や臨床的治療を行わず血圧管理指導等の保健介入のみによって排除出来るか、すなわち早期心不全状態を改善することが出来るかを介入研究によって検証することをねらいとしている。 平成18年度は、地域一般壮年男性を対象として研究参加者のリクルートを行い、参加者に介入前の健康診査の実施、介入群と非介入群への無作為割付、および健診の事後に血圧管理などについての保健指導や生活指導などの保健介入を実施した。研究参加者は、福島県内にある旅客輸送会社に勤務する壮年男性に対してインフォームドコンセントを実施し、研究参加の同意の得られた者とした。本研究参加の同意の得られた者について、平成18年度の健診時(ベースライン時)に一般項目の他に、BNPの測定、生活習慣・既往歴・自覚症状に関する問診を行った。健診は本研究で定めた精度管理基準にもとついて実施し、参加者全員にこれら項目の測定を行った。BNPを含めた健診結果によって、無作為に対照群・介入群に分け、介入群には血圧管理に関する保健指導・生活指導を健診後2ヶ月後(平成18年11月)、5ヶ月後(平成19年2月)に行った。介入内容は、血圧に関する集団健康教育および個別健康教育を実施し、意識と知識および健康管理・生活管理について保健介入を行った。 今後もBNPの低下に関する保健介入を継続し、介入1年後の介入群・非介入群の群間のBNP値の比較検討を実施する予定である。
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