2006 Fiscal Year Annual Research Report
薬局と保健センターの連携による禁煙教育の有効性に関する研究
Project/Area Number |
18790401
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
小栗 重統 岩手医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60316354)
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Keywords | 禁煙教育 / 介入研究 / 保健センター / 薬局 / 薬剤師 / ニコチンガム |
Research Abstract |
薬局に訪れた喫煙者に対して薬局薬剤師が禁煙補助剤(ニコチンガム)を用いた禁煙教育を行い、フォローアップを保健センターが行った。 1)岩手県薬剤師会の協力を得て禁煙指導講習と本研究の実施手順の研修会を開催した。 2)禁煙補助剤(ニコチンガム)の購入希望者に対して、薬剤師が本研究の趣旨を説明して禁煙教育参加の募集を行った。募集予定人数は60名とした(なお、本研究の募集方法により保健センターの募集開始から30分以内に募集予定人数に達したことを付記しておく。)。 3)協力薬局に対して予め乱数表を用いて割付を行い、介入薬局・対照薬局を設定し、該当する薬局に関わった対象者をそれぞれ介入群、対照群とした。 4)初回指導:介入群には禁煙補助剤の提供の他、各種教材を用いて薬剤師が指導した。対照群には禁煙補助剤を渡すのみとした。 5)初回指導以後:介入群には禁煙開始7日前、開始後7日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月後にそれぞれリーフレットの郵送による禁煙支援を盛岡市保健センターが行った。また禁煙開始後3ヶ月目に介入・対照両群に対して同保健センターが禁煙達成の判定を行った。 6)禁煙宣言を行い禁煙実施予定日から3ヶ月間喫煙行動が出現しなかった者を禁煙達成者とした。 禁煙達成は自己申告後呼気中CO濃度を測定して判定した。 今年度の対象者は60名(男性48名(平均47.8±14.0歳))、女性12名(48.2±15.5歳))であった。禁煙達成者数(率)は介入群9名(30.0%)、対照群4名(13.3%)であった。平成19年度の予定対象者数は80名である。平成19年度は、本年度対象者との合計140名に対して本研究の有効性の検討を行う予定である。
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