2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18790473
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
塚田 重城 順天堂大学, 医学部, 助手 (40420848)
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Keywords | 肝繊維化 / BMP-7 / TGF-β / 肝星細胞 |
Research Abstract |
肝臓が線維化を起こす過程において、transforming growth factor(TGF)-βが中心的役割を持つサイトカインであることはすでに広く知られている。また、TGF-βスーパーファミリーの一員であるbone morphogenic protein(BMP)が肺や腎臓、皮膚などで線維化の調節機能を発揮することが近年報告されており、それらが肝線維化に対しても何らかの調節作用を有することが推測される。現在BMP-2からBMP-15まで、15種類のBMPの存在が報告されているが、今回、その中でもTGF-βに対して桔抗的な働きを示すことが最近報告されたBMP-7に注目し、BMP-7が肝臓の線維化に対して抑制的に作用するかどうかについての検討を行った。 ラットの初代培養肝星細胞にヒトリコンビナントTGF-β1ならびにヒトリコンビナントBMP-7を投与し、その後、RNAプロテクション法によりα1(I)コラーゲンmRNAを検出、定量化し、その発現を評価した。 TGF-βを投与した群はコントロール群と比較し、α1(I)コラーゲンmRNAの発現は2倍に増強した。しかし、BMP-7のみを投与した群はコントロール群と、TGF-βとBMP-7を同時に投与した群はTGF-βを単独に投与した群と、いずれも有意差を認めなかった。 これらより、BMP-7は肝星細胞において、TGF-βのα1(I)コラーゲンmRNAの発現促進作用に対しては明らかな調節作用を持たないことが示された。
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Research Products
(1 results)