2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18790539
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
福山 聡 九州大学, 病院, 医員 (50380530)
|
Keywords | SOCS3 / 気管支喘息 |
Research Abstract |
1.SOCS遺伝子導入によるin vivo喘息反応の抑制効果 T細胞選択的SOCS3ノックアウトマウスでのTh2分化と喘息反応が抑制されていることを確認した。さらに、Th2細胞依存性喘息反応が、SOCS3発現の低下しているSOCS3(+/-)マウス由来のT細胞を移入することによっても制御されていた。 卵白アルブミンOVA特異的T細胞受容体Tgマウス(DO11,10)の脾細胞、SOCS3(+/-)xDO11,10マウスの脾細胞からCD4T細胞を分離し、OVA特異的Th2細胞を誘導した。DO11,10マウス由来のTh2細胞移入後、またはSOCS3(+/-)xDO11,10マウス由来のTh2細胞移入後、抗原OVAを曝露し、喘息反応が抑制されていることを確認した。 2.Conditional(Mx-Cre)SOCS3-KOマウスの準備・作製 骨髄由来種々の細胞の喘息発症に及ぼす影響を解析するため、Mx-Creマウスに、SOCS3-floxedマウスを交配してconditional SOCS3-KOマウス(SOCS3/Mx-Creマウス)を作製した。このマウスでは、肝臓、脾臓、骨髄、胸腺においてSOCS3が欠損しており、喘息反応が抑制されていることを確認した。 更に、SOCS3のT細胞以外の好酸球や肥満細胞への影響を骨髄細胞から分離培養して検討した。好酸球をIL-5で刺激後、western blotやELISA, RT-PCR, MTT assay法を用いて解析した。また、好酸球のエオタキシンに対する遊走反応も差はみられなかった。さらに、肥満細胞をIL-3で刺激後、western blot, RT-PCR法で解析、あるいは抗原(DNP)で刺激後western blot, MTT assay,脱顆粒反応法で解析したが好酸球同様野生型との差はなかった。
|