2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18790539
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
福山 聡 Kyushu University, 大学病院, 助教 (50380530)
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Keywords | SOCS3 / 気管支端息 |
Research Abstract |
1. SOCS 3遺伝子導入によるin vivo喘息反応の抑制効果 T細胞選択的SOCS3 KOマウスではTh2分化と喘息反応が減弱しており、SOCS3(+/-)マウスのT細胞を野生型マウスに移入することによっても喘息反応が抑制されていた。卵白アルブミン(OVA)特異的T細胞受容体Tg(DO11,10)マウスおよびSOCS3(+/-)xD011,10マウス脾細胞からのCD4T細胞からOVA特異的Th2細胞を誘導し、そのTh2細胞を野生型マウスに移入後、OVAを曝露してもSOCS3(+/-)での喘息反応が抑制されていた。 2. Conditional(Mx-Cre)SOCS3-KOマウスの解析 骨髄由来種々の細胞でのSOCS3の影響を解析するため、骨髄・脾・肝・胸腺でSOCS3が欠損するSOCS3/Mx-Creマウスを作製し解析すると喘息反応が抑制されていた。更に、SOCS3のT細胞以外への影響を検討するため骨髄から好酸球や肥満細胞を分離培養した。しかしながら、好酸球をIL-5で刺激後の反応、肥満細胞をIL-3あるいは抗原で刺激した後の反応に野生型との差はみられなかった。 3. T細胞特異的SOCS3ノックアウトマウスの解析 OVAで感作曝露した喘息モデルのみならず、Leishmania感染症でもKOマウスでの反応が減弱していた。また、in vitroでのSOCS3欠損CD4陽性T細胞からのIL-10, TGFbeta産生が亢進していた。これは、SOCS3が欠損することによりSTAT3の活性化がより強くなりIL-10やTGFbetaの産生亢進つまりはTh3への分化が誘導されているためと考えられた。 以上の結果から、SOCS3はT細胞を介して喘息反応を制御していると考えられた。
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