2006 Fiscal Year Annual Research Report
EGFRの変異型細胞、野生型細胞の混合肺癌に対する治療法の細胞生物学的検討
Project/Area Number |
18790544
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
長井 良昭 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70406479)
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Keywords | 肺癌 / EGFR / gefitinib |
Research Abstract |
実際の患者検体の検索,及び動物モデルを使用した実験により,EGFR変異に関して不均一な集団である癌腫瘤を効率的に治療する手法を検討することを目的として行っている。 まず、患者サンプル(喀疾、胸水、気管支鏡検体など)のダイレクトシークエンス、PNA-LNA-PCR clamp反応後の増幅産物のシークエンスと、PNA-LNA-PCR clamp法の結果を比較しPNA-LNA-PCR clamp法の正確性を確認し、患者サンプルにても、PNA-LNA-PCR clamp法を用いてEGFR変異の有無の検索が可能なことが分かった。 この結果を元に現在同意が得られた非小細胞肺癌患者の病理診断に用いたサンプルを使用し、EGFR変異の有無を確認している。今後この中でイレッサ不応となった患者に再度同意を得た上で再発腫瘤のEGFR変異の有無を検索する予定である。 また、動物での検討としてヌードマウスを用いEGFR変異を有する細胞株、変異を有しない細胞の細胞株、EGFR変異を有する細胞と変異を有しない細胞の混合している細胞株をヌードマウスに接種し,形成された腫瘤中でのEGFR変異細胞の割合を検討中である.今後はEGFR変異を有する細胞と変異を有しない細胞の細胞株を接種したヌードマウスに対しGefitinib, Gefitinib+放射線照射,放射線照射の3種類の組み合わせにより腫瘤の治療を行う.これにより,腫瘤の縮小,EGFR変異細胞の割合が変化するかどうかを検討する.
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Research Products
(3 results)