2006 Fiscal Year Annual Research Report
脳虚血における内在性神経幹細胞活性化を介した神経再生医療に関する研究
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18790602
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
大木 宏一 慶應義塾大学, 医学部, 嘱託(非常勤) (10348633)
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Keywords | hypoxia inducible factor-1 / Musashi1 / 神経幹細胞 / 低酸素 |
Research Abstract |
神経幹細胞のマーカーであるMusashi1遺伝子の5'側上流には、低酸素刺激により発現する転写因子hypoxia inducible factor-1(以下HIF-1)が標的とする塩基配列(hypoxia-responsive enhancer : HRE)が存在することから、HIF-1及びMusashi1遺伝子の機能的な関連性に関する研究を行った。 本年度ではマウス海馬由来神経幹細胞を用いて、酸素濃度調節が可能な密閉チャンバー内での低酸素刺激、または安定化HIF-1発現plasmidの細胞内導入による低酸素関連因子の転写調節を定量的RT-PCRにて解析した。 低酸素関連因子であるerythropoietin、adrenomedullinにおいては、今回の実験系での密閉チャンバー低酸素刺激により10倍から100倍程度、mRNA量が上昇することが確認されたが、安定化HIF-1発現plasmidの細胞内導入ではmRNA量にほとんど変化は認められなかった。また同様の実験系における低酸素刺激とplasmid導入実験においてMusashi1のmRNA量に変化は認められなかった。 現在、安定化HIF-1の細胞内導入効率の上昇を目指し、lenti virusを用いた導入方法を検討中である。またRT-PCRによるmRNA量の解析ではmRNAの分解の影響も考慮しなくてはならないため、Musahi1の転写調節領域にレポーター遺伝子をfusionさせたplasmidを作成し、HIF-1のMusashi1に対する転写調節を直接的に検討することを計画している。
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