2006 Fiscal Year Annual Research Report
Gタンパク質共役型酸化LDL受容体のクローニングと動脈硬化症における役割
Project/Area Number |
18790621
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
井上 和彦 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (30363641)
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Keywords | Gタンパク質共役型受容体 / 酸化LDL / 血管内皮細胞 / 平滑筋細胞 / マクロファージ / リン脂質 |
Research Abstract |
Gタンパク質共役型受容体(G protein-coupled receptor ; GPCR)のうちリン脂質をリガンドにもつGPCRとして約40種類を、またリガンドが同定されていないオーファンGPCRの中でリン脂質をリガンドにもつと推測されるGPCRとして約20種類を、インターネット上で閲覧できるオーファンGPCRのリガンド予測サイトや市販の遺伝子解析ソフトを使ってリストアップした。正常ヒト血管内皮細胞、正常ヒト平滑筋細胞、ヒト単球由来のcell lineであるTHP-1をphorbol myristate acetate (PMA)で刺激してマクロファージへと分化させた細胞に対して、あらかじめリストアップしたGPCRの発現をRT-PCRおよびreal time PCRで調べた。その結果、それぞれの細胞における発現が高かったGPCRをGタンパク質共役型酸化LDL受容体の候補とした。候補となるGPCRの全長cDNAをPCRで単離・精製し、哺乳類細胞発現用ベクターに組み込んでコンストラクトを作製した。このコンストラクトをCHO-K1、COS-7、HEK293等の細胞に遺伝子導入して、Gタンパク質共役型酸化LDL受容体の候補となったGPCRの強発現細胞株を作製した。 現在、この強発現細胞株を使って蛍光標識した酸化LDLの取り込み活性を検討している。
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